西武グループが営農型太陽光、収穫したブドウを所沢駅で販売

西武アグリ(埼玉県所沢市)は、三菱HCキャピタルエナジーと共同で営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業に取り組んでいる。9月3日、所沢市内の営農型太陽光発電設備「西武アグリパーク所沢」で栽培したブドウを所沢駅で販売すると発表した。

 西武アグリパーク所沢は、約1.78haの農地のうち約1.3haに出力約989kWの太陽光発電設備を設置し、一般家庭約300世帯分の電力を発電する。太陽光パネルは、中国ジンコソーラー製の通常サイズパネルと、中国DMEGC製の短冊型パネルを併用。パワーコンディショナー(PCS)はソーラーエッジ製。2021年5月に運転を開始した。

 太陽光パネルによる遮光率は約40%。パネル下では、ブルーベリー25品種1228本(栽培面積5245m2)、ブドウ10品種280本(同7212m2)、ワインブドウ4品種20本(同218m2)を栽培する。2022年から養蜂事業も開始した。2026年に観光農園として運営することを目指している。

 所沢駅で販売するブドウは、シャインマスカットと伊豆錦の予定。その他の品種も収穫状況により販売する可能性がある。販売日時は9月10〜12日で、なくなり次第終了する。なお、在庫数や販売内容は、収穫状況により変更される場合がある。

 西武アグリは、西武グループの造園・緑地事業専門会社である西武造園(東京都豊島区)が、2020年4月に西武グループで初となる農業分野での子会社として設立した。造園事業で培った植物の育成管理技術や公園などの管理運営ノウハウを活用する。2021年8月に農地所有適格法人の認定を受けた。発電した電力は所沢市の地域新電力である、ところざわ未来電力に供給している(関連記事:「トトロの森」と共生する所沢のメガソーラー、地域新電力が活用)。

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