韓国、富士電機製UPSを輸入差止、TMEICの特許を侵害

    TMEIC(ティーマイク)は8月29日、韓国貿易委員会が8月28日に開催した貿易委員会会議において、富士電機が製造・販売する無停電電源装置「UPS7000HX-T3」がTMEICの韓国特許を侵害していると判定し、韓国への輸入差止が認められたと発表した。

 同社は、韓国貿易員会に対して富士電機製UPS(無停電電源装置)の同社韓国特許権侵害による輸入差止申請を行い、2024年10月から調査が進められていた。なお、当該韓国特許は、富士電機が韓国特許庁に申し立てた特許無効審判において、2025年8月18日付で「請求はなりたたない(特許維持)」と決定されている。

 当該韓国特許に対応する日本特許については、2024年9〜11月に東京地方裁判所へ特許権侵害差止仮処分の申し立て、および特許権侵害訴訟(令和6年(ヨ)第30160号/令和6年(ワ)第70454号)を提起している。審理は現在も継続中。

 UPSは、落雷などの自然現象で発生する瞬時電圧低下などの電源障害に備え、製造設備やネットワーク機器などの重要機器を保護するため、工場やデータセンターなどに多く導入されている。太陽光発電設備や蓄電池向けのパワーコンディショナー(PCS)と同様、IGBTと呼ばれるパワー半導体素子を使った高速スイッチングにより直流電流を最適な交流に変換するなど、高度な制御が求められる。

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